特別活動の1つ
修学旅行は生徒にとって大変楽しみなイベントで、最近では本来の修学旅行の目的とは別に旅行を楽しむことが重要視されている傾向にあります。
本来の修学旅行は教育や学校の行事の一環として行われるもので、教職員が生徒を引率して団体行動を行い宿泊をする見学や研修の旅行です。
しかし、最近では研修や見学でも遊ぶことを目的とした見学等が増えており、勉強するために訪れると言うよりは遊ぶために訪れる修学旅行となっています。
本来高校では最終学年で行われる特別活動ですが、高校では2年生の時に行われることが多いです。
理由としては3年生になると進学や就職など進路に関わる重要な行事があるためです。
海外の学校で修学旅行が行われているのが韓国と中華人民共和国で、日本の統治時代の名残として存在しています。
ヨーロッパの各諸国では学校行事として泊まりがけの旅行は存在しています。
由来と現状
日本で行われている修学旅行は明治15年に現在の栃木県にある高等学校が、当時東京の上野で開かれていた第2回勧業博覧会を見学したのが始まりと言われています。
明治20年には修学旅行の言葉があり実際に教育の一環として行われていましたが、軍隊的要素が導入されることになります。
それでも宿泊が伴う修学旅行は、全国に広まっていき大変重要なイベントと位置づけられるようになります。
当時は、博覧会など教育活動の一環や教養を高めるための活動のために行われていましたが、現在では大きく異なる修学旅行ばかりです。
現在の修学旅行で行う教育では体験学習となっていますが、メインとなるのは自由行動による観光やテーマパークで遊ぶことが生徒にとって重要なものとなっています。
そのため現在の教師は、修学旅行の活動中の生徒のトラブルや予定通りの旅行ができるように配慮することになります。
特に自由行動による、生徒だけで移動するときには同行するなど注意が必要となります。
また、事前に修学旅行の日程を旅行する場合でも、注意すべき事を把握する必要があります。
これらの行動を教師が行うことになるので、授業以外の負担が増えることになります。
修学旅行の行き先
修学旅行で訪れる場所として近年までは東京や近畿地方周辺でしたが、最近では自然体験や太平洋戦争などの勉強を目的として北海道、長崎、広島や沖縄を目的地とする学校が多いです。
北海道は、自然体験の一環としてスキーを実施している学校があり四国や九州の高校が訪れます。
バブル時代になると修学旅行も様変わりしてきて、海外の修学旅行が増加しています。
特に私立高校では、修学旅行で国外を選択すること学校の宣伝材料としている学校があります。
海外では、ハワイ、韓国やオーストラリア等を訪れる学校が増えています。
しかし、海外旅行は費用も高くなるため学校によっては国内と国外の旅行を複数用意して生徒が選択できるようにしているため、教師の負担が増える結果となっています。