勉強の根幹、「予習」・「復習」
勉強で大切になってくるのが予習と復習です。
予習と復習によって勉強の効率が決まると言っても良いですし、
教師の側からすると、予習をしてきている生徒はやはり飲み込みが早いと感じるものです。
特に予習をしている場合、授業で聞く話が「二回目」になります。
人間誰でも初めて聞いてすぐに覚える事は難しいでしょう。
ですが二回目であれば「どこかで聞いた」思いからすぐに覚える事が出来るでしょう。
そのために予習をしておく。
ではどのような予習が良いのか。これは科目によって異なってきます。
理数系であれば、基本となる部分を読んでおくべきでしょう。
数学や理科は基本を如何に応用していくかという学問になりますので、
基本が解っていなければ応用など解ける筈がありません。
そして理数系が苦手な生徒の多くが、基本の部分で見失ってしまっているのです。
確かに難しいものです。
私は教師として毎日教える側ですから、どのようなものなのか解りますが、
同級生に中高時代の数学や理科の問題を出して解ける友達がどれくらいいるのか…。
算数であれば簡単ですが、数学はとても難しいんです。
それをいきなり授業で言われただけで理解するのはなかなか簡単ではありません。
だからこそ予習をしておく事で、ある程度の「事前情報」を頭に入れる。
これだけで授業で聞いた話の理解度が全然違ってきます。
文系の学問であっても、当日の授業の範囲をさらっと読んでおく。
これだけでも理解度が全然違ったものになってくるのです。
予習は、いわば「事前情報」を入手するようなものですね。
一方の復習は授業で行った事の「確認」です。
復習をして頭に刷り込む
勉強に限らず、何度も繰り返していれば覚えようと思わなくとも覚えていくものです。
ですから、復習は自分の頭に刷り込ませるためのものになります。
授業を終える。
その後復習する事で次の授業まで覚えていられるものですが、
復習が無いと次の授業の時にはすでに前に教えてもらった事を忘れているケースが多いです。
生徒たちはいろんな授業がありますから、すぐに新しい事が入ってきます。
そのため、復習しないとその日の事を忘れてしまうものです。
家に帰ってから5分でも10分でも自分のノートを見返す。
これだけでも立派な復習になりますし、これだけでも何もしないより全然効果が異なってきます。
予習・復習。
この両方を行う事で授業そのものの理解度が増し、自分の頭に刷り込む事が出来ます。
時間の確保、さらには授業数などいろいろと大変ではありますが、予習と復習次第で勉強の効率はまったく違ったものになります。
勉強は間違ったまま覚えても意味がありません。
予習・復習で理解度を高めた上で行う勉強の効果はとても素晴らしいものがありますので、予習と復習。
この二つは短時間でも良いから行うべきです。
次の授業の時に前回の事を忘れてしまっているようでは、思い出すために時間を割く事になります。
それが重なると、どうしても周囲から「置いていかれる」といった感覚を覚える事にもなりますから。