選択科目の選び方

上手に選ぶには

高校生になると、社会と理科は分野ごとに選択しなければならなくなります。
何でも良いと思っている人が多いかもしれませんが、選択した科目で大学受験を受けることになります。

何でも良いと思って、適当に選択してしまい、その科目が自分に合っていない場合、大学受験で高得点を狙えなくなってしまい、非常に不利です。
ですから、選択科目は慎重に選ぶことが大切なのです。

では、どのようにしたら上手に選択科目を選べるのでしょうか?
一番良いのは、自分が好きな科目、興味のある科目を選ぶことでしょう。

興味がない科目を勉強するほど辛いことはありません。
友人と合わせて科目を選ぶ人も多いようですが、勉強してみたいと思う科目がある人は、たとえ1人でもその科目を選ぶべきです。

しかし、社会や理科を苦手だと思っている人は多く、興味がある科目も無いというケースも多いものです。
そのような人は、自分にとって勉強しやすい科目、そして、各科目のメリットやデメリットなどを考慮して選択しましょう。

あと、受験したいと思っている大学によって、受験できる科目が異なっていますので、それに合わせて選択科目を選ぶということも大切でしょう。
既に志望校が決まっている人は、その大学の入試要項などを見て、受験科目を調べてみてください。

各科目のメリット・デメリットについて

理科の選択科目には化学・物理・生物・地学の4科目があります。
この4科目から、理系の場合は2つ、文系の場合は1つを選択するのが一般的です。

化学や物理は、ほとんどの高校で必修になっていますので、参考書も豊富で、勉強しやすいと言え、高得点も狙えるということがメリットです。
しかし、数学的な分野になりますので、数学が苦手な人にとっては苦痛になるでしょう。

ですから、文系で数学があまり好きでないという人が化学や物理を選択するのはあまりおすすめではありません。
理系で、数学も好きだという人に向いている科目です。

文系の人は、暗記すれば良い生物や地学がおすすめです。
ただし、地学はマイナーな科目で、先生も少ないので、学べる高校はあまり無いかもしれません。

そのため、受験科目に入れていない大学が多いので、センター試験の他にも受験をする予定がある人は注意が必要です。
よく調べて選択してください。

それと、社会ですが、社会は日本史・世界史・地理・政経・現社・倫理の中から選択することになります。
現社や倫理は、覚えることが少なく、それがメリットですが、教えている高校が少なく、受験科目に入れていない大学も多いので、センター試験狙いで受験する人向けです。

ですから、日本史や世界史、地理、政経を選択する人が多いですが、日本史や世界史はとても覚えることが多く、範囲も膨大になりますので、勉強はかなり大変になります。
暗記することが苦手な人にはあまり向かないかもしれません。

しかし、中学校の時から勉強してきているので、一般常識的に身に付いている部分も多く、勉強はしやすいと言えます。
歴史漫画といった工夫された教材も多く販売されていますので、上手に勉強すれば高得点も狙えます。

地理や政経は、歴史に比べて覚えることが少ないので、暗記が苦手な人でも有利です。
しかし、あまり良い参考書がなく、勉強は進め難く、高得点はあまり狙えないようです。

このように、各科目にはメリット・デメリットがあります。
これらを踏まえたうえで、後で失敗したということがないように、慎重に選択するようにしてください。