塾・予備校について

塾・予備校というサービス

ちょっとお話に出た…というか自分からお話ししたので塾・予備校についてもお話ししましょう。
学校の教師という立場からは、なかなかお勧めするとは言い辛い部分もありますが、
受験勉強のためには塾・予備校の存在ほど心強いものはありません。

塾や予備校は「学習指導サービス」です。
学習指導が「サービス」ですから、成績向上はもちろんですけど、
受験対策のためにいろいろな情報を持っています。

「受験」という点の情報だけで言えば、
確実に学校よりも大手の塾や予備校の方が蓄積されているものは大きいでしょう。

ですが塾にせよ予備校にせよ一つや二つではありませんから、
いざ塾や予備校に通おうと思ったら、どこに通えば良いのか。

これは学校の教師として考えると、
どうしても学校とのバランスを…といった意見になってしまいますので、
一人の指導者として「受験」というものと向き合った時に
どのような塾・予備校が良いのかを考えた時、まずは情報量を持っている所です。
勉強は極端な話一人でも出来ます。

集中力次第ですからね。また、学校の教師だって教えていないだけで知識はあるのですから、
個別に教えてくださいと言われれば時間を割く事だって出来るんです。
ただ情報はさすがにありません。
これだけは塾・予備校の圧勝と言っても良いでしょうから、受験の情報をどれだけ持っているのか。
これが大切になってくるでしょう。

自分自身と向き合って考える事

また、自分自身の性格もよく考えるべきです。
自習を促す塾や予備校もあれば、とにかく「必死でついてこい」な所もあるでしょう。
どちらが良いかではなく、どちらが「合うか」です。

ただ、この前もお話ししたように、
受験勉強はどうしてもマイペースではいられない部分もありますから、
その点を踏まえた上で、自分の苦手な部分を強調してくれるような
塾や予備校に通ってみるのも良いかもしれません。

講師とあまり合わない。嫌味ばかり言ってくる。

学校の授業であれば「なんてひどい教師なんだ」って話になりますが、
予備校や塾はサービスですから、そうした叱咤激励も計算のうちです。

講師も闇雲にそのような事を言うのではなく、反骨心を刺激して勉強してもらいたいって考えているんです。
でもこうした点は実際に入ってみないと解らない部分だと思うんです。
だから塾や予備校はまず体験入学してみるべきです。
そこでどんな勉強をしているのか。
どのような気風なのかを確かめた上で決めるべきでしょう。
学校の教師としては言い辛い事ですが、予備校や塾は生徒側が選べるんです。
学校の場合は選べません。

学校そのものは受験で選べますが、先生までは選べませんし、
合わないから辞めるといった事もなかなか難しいでしょう。
ですが塾や予備校は生徒側が選ぶ事が出来るんですから、自分に合っているのかどうか。
ここで良いと思えるかどうかをよく考えましょう。

友達が多いとか、家から近いとかではなく、
「ここで勉強したら成績が上がるか」「志望校に合格出来るか」を基準に考えましょう。