体育祭

なぜ名称が変わるのか

高校では完全に体育祭と呼ばれているイベントですが、小学校や中学校では運動会と呼ばれているイベントです。
どうして同じ内容のような事を行うのに名称が異なるかといえば、運動会は原則的に学校の先生が運動会について子供たちに指導して進行するための会だから運動会と呼びます。

体育祭では原則的に基本的なプログラムに関しては実行委員会が決めて、体育祭の準備に関しても生徒が主体となるお祭りとの見方があるからです。
また、小学生に比べると高校生は大人になった日印象が強くなるため名称が変わると考えることができます。

現在行なわれる時期

昭和の時代では運動の秋と呼ばれているほど秋の時期に体育祭が行われていましたが、最近では春先に体育祭を行う学校があります。
今まで行われていた秋の時期と異なる時期に行う学校の理由としては、第一に考えられるのが受験です。
高校の場合には、進学する生徒は大学受験が大きな目標となっており、秋の追い込みの時期に体育祭をやるよりは余裕のある春先に行った方が良いと学校が判断した場合には春先に運動会が行われます。

この理由以外にも秋の時期には体育祭以外のイベントを行うことが多い時期になるため、事前に準備のあるイベントに関しては分散させることで生徒の負担を減らすことができます。
また、学校が存続している地域によっては、これらの時期以外に行うことが気候や環境により影響される場合があります。

目的と順位

体育祭を行う理由に関しては一言では言えないのですが、クラス単位等で行うイベントに関しては、1つの目標に全員で向かうために協力し合って学ぶことが考えられます。
集団行動や団体行動を勉強することができるのがイベントの大きな強みであり目的だといえます。
他にも、生徒の父兄を招くことが多い体育祭では、学校運営が上手に行われていることをアピールできる場所であり、生徒同士が協力しあってイベントを行っていることをアピールできる場所になります。

また、勉強の苦手な生徒が得意の運動でアピールすることができる大きな見せ場として行うことも考えることができます。
保育園や小学校等では個別の種目に関して順位をつけないことがありますが、高校生の体育祭では順位をつけることで大変盛り上がります。
そのため順位をつけないと言う事はほとんどなく、その順位によってクラス単位等で成績を表すことができます。

最近の体育祭では、団体での順位を表すときには運動会の種目だけでなく、途中で行なわれる応援団合戦や作成した幟やパネル等の完成度の評価も行われている学校が多いです。
高校生の体育祭では、中学生以下の運動会のように種目によって長い期間練習しなければいけないようなものがないため、全員が積極的に参加して楽しむことができるイベントが体育祭になります。