授業参観

授業参観

教師も生徒も緊張するイベント

生徒にとっては学校のイベントの中でも嫌なイベントとして想像できるのが授業参観です。
学校での授業中を両親に見学してもらうこのイベントは、生徒にとって嫌なイベントと言われています。
しかし、生徒だけでなく当日授業を行う教師にとっても苦手なイベントだと考える教師がいます。

小学校や中学校では、授業参観だと多くの父兄が訪れて授業を見学するだけでなく、その後の保護者懇談会やPTA懇談会などに参加することもあるので、父兄にとっては単なる授業参観だけではない場合があります。
現在の週休2日制ではない時には、土曜日に授業参観がよく行われており振替休日がなく普通にとっては大変な1日だと言われていましたが、最近では振替休日があるため、生徒の中には授業参観を喜ぶ生徒もいます。

授業参観のイベントが高校生になると、見学に訪れる父兄の数が小学校や中学校に比べて少なくなります。
これは、生徒が授業参観に両親が来てもらいたくなくて断る場合や授業参観の案内を知らせない場合があります。
教師にとってはそれだけプレッシャーから解放されるため大変ありがたいのですが、昔のように父兄が真剣に授業参観を見学するのではなく授業中話してしまう父兄には、教師も大変迷惑な授業となってしまいます。

このイベントで教師が気をつけること

教師が授業参観の時に気をつけなければいけない事は、しっかり授業を行わなければいけないことです。
上手に授業を進めることができないと教師失格と判断される心配があるため、教師にとっては大変緊張するイベントになります。
特に普段の授業とは異なる雰囲気の中行うため、教師の中には工夫した授業を行いこのイベントを乗り切る教師もいます。

教師の工夫としては、普段使っているチョークで黒板に書かずにマグネットシートを利用して授業を行なうことがあります。
教師の中にも字の上手い下手があるため字が下手な先生の場合には父兄に分からないようにマグネットシートでごまかすことになります。
生徒たちにしてみれば普段の授業に比べて大変ノートが取りやすいことになります。

また、普段ラフな格好で授業を行っている教師でも、この時には身なりに注意してスーツを着て授業を行う教師もいます。
言葉遣いも普段とは異なり丁寧な話し方で不自然な印象を持ってしまいます。
優しい言動が多くどの生徒に対しても同じような接し方をするのが授業参観の時の教師の対応だといえます。

生徒の中には、問題に答えるために挙手をすることになりますが、挙手しなければ問題が分からないと両親に判ってしまいます。
教師の中にはこのような子供たちのために挙手の仕方を区別する場合があります。
答えに自信のある場合にはじゃんけんのパーで挙手をする、答えがわからないときにはジャンケンのグーで挙手をするなど決めておく教師もいます。